2006.01.22 15:36美術室には小鳥たち① 今回は少し長くなってしまいました。っていうか、短くまとめられなかったってだけなんですが・・・。3回くらいに分けてちびちびUPします。ぼちぼち 読んでいただけたら嬉しいです。下からだと読みにくいのでこのお話だけ読み下ろすように設定変えました
2006.01.19 11:05美術室には小鳥たち②美術室には小鳥たち②です。上の①からお読み下さい。こういう時 言うべき言葉が見つからない。キリエは 一瞬鉛筆の動きを止め 「三つ編み」の顔を見る。「三つ編み」は こんなことを嘘や冗談で言う人ではない。知り合って間もないけれど キリエにもそれだけは信じられるような気がした。グラウンドの野球部の掛け声と 吹奏楽の練習の単調な音だけが静まり返った美術室に響いていた。─ この絵を描いてた その「美術部のひと」はもういない。絵を完成させることもできない。 そういうことなんだろうか?「いのちって こんなに簡単になくなっちゃうんだって思ったの。交通事故、ほんとに一瞬のこと。生きたかったのにね。」後ろ姿の「三つ編み」の真っ直ぐに伸びた背中を見ながら キリエは返す言葉...