2011.03.28 14:57キミと帰る場所今年の年末年始はバタバタしてて それよりも ずっと 「お話を創ること」を忘れていました。締切も文字数もちゃんと守れなかったのですが お題だけ借りて 書かせていただきましたこちらへのUP、ずいぶん遅くなりましたが・・・。お話を書くワクワク感を 思い出させて頂いてありがとうございます。(3つのお題は「初詣」、あと何だったか忘れてしまいました。
2005.08.01 13:17風船 飛んだひまわりの種と小さな手紙をつけた色とりどりの風船が、1クラスの人数分 青い空にいっせいに飛んだ。どうか 風に流されずまっすぐ上へ昇っていって・・祈るような気持ちで 風船を見続けた。本当の気持ちなんて押し隠して人に合わせてふらふら流されてるだけの自分のことを どう書き表していいか解らなくって、自己紹介の手紙の文字を書いては消し 書いては消した。結局 小学校の住所、自分の名前と学年だけなんとか書いて ひまわりの種に添えた。学校にその葉書がついたのは卒業も間近い 冬の終わりだった。「あなたが風船につけて送ってくださったひまわりの種 受け取っています。もうすぐ中学生、ひまわりで言うとまだつぼみをつける前、空に向かってぐんぐん伸びている時期でしょうね。時期が来ま...
2005.06.27 15:00夏まつり(金魚)「盆のころ一度帰って来いよな。 夏祭り、同窓会にしようぜ」メールしてきたのはユウジのくせにコイツは何の計画も立てず、誰にも連絡してない。「お前、小学生の時から、ほんっと変わんないな。」二人で 夜店をぶらぶら見ながら歩いていた。まぁいいや 誰に会いたいってわけでもないし。 「やっぱオトコ二人じゃな・・。誰かちょっと探してくるわ。」 止める間もなく、ユウジはどこかに行ってしまった。中学のとき引っ越したきりだからタカキ一人で歩いても、誰も気づかないかもしれない。何で、来たのかな・・石段の下に立って、ぼんやり賑わう人波を眺めていた。「タカくん?」子どもっぽい金魚の柄の浴衣の女の子が段の上に立っている。人ごみ、喧騒は相変わらずなのに その子の周りだけ空気の色が違...